宮之浦岳〜白谷雲水峡

宮之浦岳〜白谷雲水峡

【百名山・縄文杉・ウィルソン株・もののけの森を通る1泊2日縦走コース】

point歩行時間 1日目:8時間34分 2日目:7時間40分

pointコース
1日目

5:59淀川登山口→(72分)→7:11淀川小屋7:28→(104分)→9:12展望台9:24→(9分)→9:33小花之江河9:39→(11分)→9:50花之江河10:00→(65分)→11:05投石平11:17→(68分)→12:25安房岳と栗生岳の間(ランチ休憩)12:50→(21分)→13:11栗生岳13:19→(24分)→13:43宮之浦岳14:03→(55分)→14:58平石15:13→(36分)→15:49坊主岩→(12分)→16:01第一展望所16:10→(37分)→16:47新高塚小屋

2日目

5:00新高塚小屋→(67分)→6:07高塚小屋6:13→(12分)→6:25縄文杉7:00→(34分)→7:34大王杉7:40→(48分)→8:28ウィルソン株8:43→(31分)→9:14大株歩道入口9:43→(70分)→10:53(ランチ休憩)11:33→(4分)→11:37楠川分れ11:39→(68分)→12:47辻峠12:55→(15分)→13:10太鼓岩15:23→(10分)→13:33辻峠13:39→(36分)→14:15苔むす森14:23→(5分)→14:28白谷山荘14:36→(35分)→15:11さつき吊り橋15:17→(25分)→15:42白谷雲水峡入口

 

pointトイレ 流せるトイレは淀川登山口、淀川小屋、新高塚小屋、高塚小屋、大株歩道入口、小杉谷山荘跡、白谷小屋、白谷雲水峡入口にあり

pointマップ

淀川登山口から白谷雲水峡を1泊2日で縦走しました。

羽田から鹿児島で乗り継ぎプロペラ機で屋久島へ。

1日目は移動&観光で2、3日目で縦走。4日目に帰るという3泊4日の旅でした。

淀川登山口のすぐ手前の道が崩落して車が通れないので、すこし手前で車を降ります。

5分ちょいで淀川登山口です。

登山口に掲示しているイラストマップ

今回はyamakaraさんにガイドをお願いしました。9名の仲間にガイドさんが3人で総勢12名。なかなかの大所帯です。

長い工程で大人数でのペース配分もよくわからないので、ガイドさんがついてくれて安心して歩けました。

 

登山口には小さな小屋とトイレがあります。

宿を4:30に出発したので、こちらで朝ごはんのおにぎりを1つ食べました。一気に2つ食べるとお腹が重くなるので残りは行動食にしました。

朝ごはんと昼ごはんは宿に頼むと出発時にお弁当を用意してくれます。

私が宿泊したのはホテル屋久島山荘で、お弁当は宿で作ってくれたものかお弁当屋さんのものか忘れてしまいましたが朝も昼もおにぎり2つと鯖や唐揚げ、卵焼きなどのちょっとしたおかずが添えられていました。おにぎりがしっかりと握られていてボリュームがあり、お米の味が美味しかったです。

島には登山者向けのお弁当屋さんもいくつかあるみたいです。

6時登山開始。まだ真っ暗なのでヘッドランプをつけて歩きます。

さっそく屋久杉が現れました。樹齢1,000年以上の杉を屋久杉と呼んでいるそう。

立派な屋久杉ですが数年前に折れてしまったそう。奥が本体で手前に刺さってるのが折れたものです。

花崗岩が隆起してできたといわれる屋久島。

花崗岩は滑りにくいので歩きやすいです。

岩の中に見える四角い模様は正長石。岩が風化してこの四角い石が道に転がっています。

樹林帯を歩きます。

今の所、ジャングルっぽかったりコケむした世界のような、私の中にある漠然とした屋久島のイメージとは違っていつもの登山道とそこまで変わりないような気もしますが、よく観察すると関東ではヒョロっと細いヒメシャラが超巨大に育っていたり、周りのツツジのような緑の葉っぱの木がツツジじゃなくてハイノキだったりというぐあいに違いを感じられる部分もあります。

屋久島固有種 オオゴカヨウオウレン

花びらも葉っぱも5つに分かれています

ところどころにある携帯トイレ用ブース。

流せるトイレは数箇所しかなく、それ以外はこちらで携帯トイレを使用します。

便座に携帯トイレを被せて使用します。使用後のゴミは持ち歩き、登山口の回収箱に捨てます。

川の水が透明で底がはっきりと見えます。綺麗すぎて微生物がいないので魚も住めないのだとか。

水も豊富で山のあちこちに水が流れ、どこでも飲める水なんだそう。

横に枝がぐーんと伸びたハリギリ

屋久島の木はどれも大きく育っています。

地面が岩なので本来は生育に適してないですが、岩に苔がつきその上に種が落ちてゆっくり時間をかけて大きく育っていくそう。

大きくなるのに通常より時間はかかるけど、どこまでも大きく育っているんですね。

高盤岳(こうばんだけ)のトーフ岩。

花崗岩のもろい性質があんなに綺麗な割れ目を作っているのかな。それにしても見事にスパッと切れてる。

標高1936mの宮之浦岳を目指していますが、急登はなく全体的に歩きやすい登山道です。

小花之江河(こはなのえご)

日本最南端の高層湿原です。登山道をあるいているとぽっかり現れる、癒しの空間です。

小花之江河からすこし先にある花之江河(はなのえご)

周りを囲まれここだけ開けているのが心地よい静かな場所。ずっとぼんやりしていたくなります。

ヤクジカの足跡発見!会えるかな〜

高度が上がるにつれ、数日前に降った雪が現れました。

黒味岳との分岐。ここから3〜40分で黒味岳に行けます。

黒味岳方面はスルーして宮之浦岳方面へ歩きます。

ロープが何箇所かあります。岩は滑りにくいので登り降りしやすいです。

森林限界を超えて青空が見えてきました。

投石平。

永田岳が見えます。

投石岳は大きな岩が点在しています。

しゃくなげの蕾がふくらんでいます。

水が豊富で登山道のあちこちにも水が流れています。

安房岳。

巨岩が綺麗に割れて鏡のよう。

右の岩はフクロウみたい。左にはブタがいます。

ブタが岩の上でお昼寝中。

 

シャクナゲロード。満開の時は素晴らしいだろうな。

巨岩・奇石がいっぱいで見ていて楽しいです。

開けた場所でゆっくりランチタイム。

森林限界を超えたところにはヤクザサがたくさん。

普通のササより小ぶりです。

ゴリラ岩とロボットのようなモアイ像のような岩。

 

ようやく宮之浦岳が目の前に。  

栗生岳

栗生岳山頂の大きな岩と岩の隙間の奥に祠があります。

宮之浦岳につきました。

歩いて来た道

目の前に永田岳が見えます。

 

360度見渡せます。

   

向こうに見える岩だらけのところは平石展望所。

展望所の上に人が見えます。

展望所から宮之浦岳の眺め。

登山道が続いてるのが見えます。

木が密集しているところにヤクザルがいました。人を警戒することもなく、近寄ってくることもなくマイペースでした。

餌付けされていないので餌を狙って襲ってくることもないそうです。

坊主岩。海の向こうに薩摩硫黄島、黒島、口永良部島が見えました。

木の年輪がマーブル模様のよう。

展望所がところどころにあっていい眺めが何度も楽しめます♪

まさに洋上のアルプスですね。

うねうねとした木が密集して不思議な国に迷い込んだみたいな空間。

高塚小屋に到着しました。

水場もあります。トイレは自己処理型トイレ2つ、汲み取り式1つ、携帯トイレ用ブース1つありますが、自己処理型トイレは2つとも閉鎖されていました。

夜ご飯はガイドさんが美味しいご飯をいろいろ作ってくれました。

こちらは別のガイドさんが採ってきたとこぶし。磯の香りたっぷりで美味しかったです。

朝日が縄文杉にあたる時間を狙って5:00に小屋を出発。

空が赤くなってきました。

縄文杉に到着しました。周りは囲いがあって近づけません。

朝日が当たる前の縄文杉は白いです。

陽がのぼって縄文杉を赤く照らし始めました。赤縄文です♪

ペガサスみたいだー。よく探すと色々な形の木があります。

二つの木の枝が繋がっている夫婦杉。

ヒメシャラも立派です。

ちょっとオバケっぽい。

水場が多いです。そして美味しい。

縄文杉から白谷雲水峡までは日帰りツアーがたくさん組まれているので道も整備されています。

ウィルソン株

大きな株の中に入ってある場所から見上げるとハートの形に見える有名すぎる場所。

 

ウィルソン株のそばでハートの石みっけ。

トロッコ道に出ました。

しばらくトロッコ道を歩きます。

胞子体がすくすくと伸びています

屋久島で特徴的な二代杉や三代杉。

切られたり倒れた杉の上に新たに別の杉が成長して、またその上に、と何代にもわたって育っていく杉がいくつもありました。

自然の逞しさや神秘、雄大さを感じます。

まだまだつづくトロッコ道。

楠川分かれの分岐で白谷雲水峡方面へ曲がります。

トロッコ道をまっすぐ行くと荒川登山口につきます。

分岐を曲がって少しのところでヤクシカに出会いました。まだ子供のようです。

あまり警戒する様子もなくこちらをジッと見ていました。

 

これも二代杉かな?

岩の上の苔から木が伸びている。屋久島の生態系がよくわかります♪

辻峠から太鼓岩まで往復します。

15分くらいだけど結構急登です。

太鼓岩からの眺め。宮之浦岳もよく見えます。

あそこからここまで歩いてきたんだなー。よく歩いた。

あの川沿いを歩いてきたんだなー。

開聞岳が見えました。

辻峠から太鼓岩の道は登りルートと下りルートがあります。下る途中にも屋久杉がありました。

オオゴカヨウオウレンの種子

「苔むす森」通称もののけの森

くぐり杉

リュックを背負ってギリギリ通れるサイズでした。

くぐるとなんか良いことありそう!?

メディアでよく見る写真の場所です。

だいぶん下ってきました。

苔に包まれてる。

登山道はここまで。橋を渡ると遊歩道です。

サツマイナモリ

川の水がエメラルドグリーン。上からすごい勢いで水が流れて迫力満点です。ここを見るだけでも満足できそう。

ちいさな3本滝

1泊2日でたくさん見どころが詰まった縦走でした。まだまだ知らない魅力がいっぱいあるなと感じたので今度はのんびりゆっくりと屋久島の自然を観察してみたいと思いました。

まあるい屋久島。黄緑色の部分が世界遺産です。

 

おまけ

 

屋久島ではタンカンが有名らしく、お土産にもタンカンを使ったものがたくさんありました。

勝手なイメージで酸っぱいのかと思ったら、すごく甘くてジューシーでびっくり!

八万寿茶園のお茶のソフトクリーム。

お茶が濃くて美味しかったです♪

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