平ヶ岳

平ヶ岳

【 お花と池塘、木道を楽しむ。送迎付きプリンスルートでコンパクトに登頂】

point歩行時間 5時間53分

pointコース
中ノ岐林道登山口5:25→(140分)→7:45玉子石7:51→(34分)→8:25池ノ岳8:40→(27分)→9:07平ヶ岳三角点9:08→(3分)→9:11平ヶ岳9:16→(3分)→9:19平ヶ岳三角点9:32→(147分)→11:59中ノ岐林道登山口

pointトイレ 登山口にあり

pointマップ

数年前に平ヶ岳の池塘と木道の風景をネットで見かけてから「行ってみたいな〜」と気になっていました。

日帰り最難関の百名山として有名で、通常は往復11時間半くらいかかるらしい。

でも銀山平の宿に泊まって宿のバスでしか通れない林道を通って登山口まで送ってもらえば、そこから6時間くらいで往復できるとのこと。

というわけで、今回は湖山荘に泊まって平ヶ岳登山に挑戦することにしました。

 

奥只見湖沿いの樹海ラインと林道を通って登山口へ

宿を4:00出発、1時間20分ほどかけて登山口までやってきました。

数日前に登山口へ向かう林道で落石があり、直前まで通れるかドキドキでしたが無事来ることができてよかった♪

宿のご主人に「あそこ(下の画像の左上の方)に見える白い枯れ木が4、5本立ってるところまで60分が目安だよ」と教えてくれました。

中ノ岐登山口からスタートです。

早速、優しいピンク色のタニウツギが咲いていました。

少し進むと「ゴォー」っという音が聞こえてきました。

沢を渡ります。

渡った奥の石の影にはヒカリゴケがありました。

沢を渡り、いよいよ急登の始まり。のところに華やかなシラネアオイが3輪。見かけたのはここだけ。

これからの長い急登頑張ってーと応援してくれているようでした。

樹林帯の急登は荒れ気味の道

上の木道に出るまで、登山道は荒れ気味です。

道の中央がえぐれていて、その深さがかなり深いところもあり、

脇を歩くか中央に降りて歩くかを状況に合わせて選ぶ感じです。

枯れた木に出てきた。

ここまで約30分です。枝に掛かっている案内文を見ると「スタートより約40分〜50分」と書いてあります。

ご主人の言っていた枯れ木はここのことかな?と思ったらこの先にも枯れ木ポイントがありました。

この先の枯れ木ポイントには教えていただいた通り、登山口から60分で着きました。

たまーに傾斜の緩いところもあってホッとします。

登るごとに花いっぱい

ゴゼンタチバナが咲いていました。露に濡れてみずみずしい♪

昨日は結構な勢いで夕立が降ったので登山道は大丈夫かな、、と心配しましたがぬかるみもなくて安心しました。

シャクナゲも咲いていました。

咲きかけはピンクっぽいです。

足元にはイワカガミやマイヅルソウ、アカモノなども咲いています。

ミツバオウレン

荒れた急登が続きます。

どこを通ろうか迷う。

ユキザサ

ずっと道がえぐれてます。

ガクウラジロヨウラク

歩き始めて2時間ちょい。周囲の木が低くなり、道の傾斜もようやく和らいできました。

ここまで来たらもう辛い登りはおしまい♪

でも山頂まではまだ1時間あるのか。

   

急登を越えた先は、木道と湿原の広がる空間

急登を登りきると、そこにはまるで天国のような世界が広がっていました♪

山頂に向かう前に「玉子石」へ寄り道します。

玉子石の奥には池塘がいくつも広がっていました。ガスがかかっていたので気づかなかったけど、白い点々は、、ワタスゲですね!

木道歩きなので快適です。

チングルマがあちらこちらで咲いています。

イワイチョウ 露に濡れて少し透明になっています。

コバイケイソウも点々と咲いていました。

穂になったチングルマも発見。

オオバスノキ

ガクウラジロヨウラク

湿原の特に水っぽいところにモウセンゴケと一緒に咲いていたピンクのちっちゃいの。 初めて見たかも♪

ヒメシャクナゲだって。

葉っぱもシャクナゲの葉っぱに似てる。れっきとしたツツジ科の低木なんだって、カワイイ、、、

イワイチョウはあちこちで咲いていました。

 

これはなんだろ? イネっぽい草だな。

この薄い黄緑色の枯れたような花をポツポツと見かけて「もしかしてこれが満開の状態?」と思い調べてみたら、どうやら『キバナショウジョウバカマ』という花らしい。

雪渓を越えて姫ノ池へ

雪渓が現れました。ゆるーく右に傾斜しています。

前方と右側に道が分岐していて、前方は姫ノ池経由、右は経由せずに山頂へ向かう道です。

右へ行くには雪渓の段差を約2m降りなければならないため、「行きは姫ノ池経由で、帰りに通ってください」とのアドバイスがありました。

「アイゼンなしでも大丈夫!」みんなも何もつけずに歩いてる様子。 でも結構固まっているのでなんか怖い;;

ビビってすごい端っこを歩いたら、端だけ凍っててツルッと滑って転んでしまいました。

「絶対チェンスパがあったほうが安心して歩けるよな〜」と思いつつも、お守り代わりに持ってきていたチェンスパは使わず、なんとか頑張って歩きました。

雪渓を越えて少し歩いたら姫ノ池がありました。

鷹ノ巣コースとの合流点です。

ちょっとした休憩ポイントになっています。

 

一面に咲くワタスゲが綺麗だなー。

早朝から歩き続けてお腹が減ったので、朝ごはんでもらったおにぎりを食べながら少し休憩しました。

いよいよ平ヶ岳山頂へ

はぁ〜、のどかな風景にほっこり。。ってまだ山頂まで辿り着いてなかったんだった。

多分あれが平ヶ岳だな。 制限時間があるからあまりのんびりもしてられない;;

ちょっとした樹林帯を通ったり、湿原を通ったりしながら山頂へ向かいます。

タテヤマリンドウ かな?

湿原にまた小さなピンクの花。でもヒメシャクナゲではないみたい。

調べてみたら『ツルコケモモ』みたい。こちらもツツジ科の低木。

ミツバツツジやシャクナゲはもちろんのこと、アカモノとかウラジロヨウラクとかツガザクラとか、

山でよく見るあんな花やこんな花も、みんなツツジ科、、

高山はツツジが強いのか?

天空の湿原の後に、この樹林帯を歩くのはちょっと不思議な感じ。

マイヅルソウ

いよいよ山頂が見えてきた。

ハクサンコザクラが現れ始めました。

山頂周辺もワタスゲがいっぱい♪

山頂着いたー! 上空は少しずつ青空が見え始めてるけど、周りの景色はガスがかかってうっすら見える程度です。

山頂標と三角点は少し奥まったひっそりした空間にあります。

平ヶ岳 2,141m

山頂は展望のない狭い空間です。

無事に来れてよかった♪

この先通行止、で木道がストップ。

あたりはチングルマとハクサンコザクラの群落です。

平ヶ岳がこんなにワタスゲだらけなのは知らなかったので、嬉しい驚きです。

9:32 下山開始

すこしお茶休憩してゆっくりしたら、時間を気にしつつ下山です。

苗場山も山頂は平らで、木道や池塘、ワタスゲの景色が広がりますが、

平ヶ岳はまた違った趣き。そんな雰囲気を噛み締めながら、その景色をしっかりと目に焼き付けました。

行きに通った雪渓が見えてきました。

ワタスゲふわふわ〜

日陰にも雪が残っていましたが、中が空洞になっていて抜け落ちそうで怖い。。

そぉーっと歩きました。いつか抜け落ちるよね、、

雪の壁が迫ってきた。

ミツバノバイカオウレン

ショウジョウバカマ

 

ツマトリソウ

身長の1.5倍くらいある、感覚的にはほぼ垂直の雪壁。

実際には傾斜がありますが、滑り落ちたら強打必死。

蹴り込んでもあまり削れなくて滑りそうだったので、ここは安全にチェンスパを履いてよじ登りました。

チェンスパ履いたら楽勝です♪

ちなみに他のハイカーたちはアイゼンなどつけない、素足ならぬ素靴で登っていました。

青空が爽やか♪

まっすぐ続く木道、足元に揺れるワタスゲたちとももうすぐお別れです。

綺麗な景色をありがとうー!!(≧∇≦)/

天空の楽園から再び急登地獄

急登の下山が始まります。

登ってきた道を再び降ります。

登山道が深くえぐれているのは、雪解けと一緒に土が流されているからかなぁ?

道には刈られた後、少し伸びてきた笹の硬い茎がたくさん。

苦労の後が伺えます。整備していただきありがとうございます。

まわりの山々がよく見えるようになってきました。

シャクナゲも元気です。

少し前に平標を歩いたのですが、時間は平標の方が長いけど疲労度は平ヶ岳の方が上だな、、この荒れ具合は結構すごい。

長い下りを終えて渓流を渡り、ほっと一息。

行きの時に言い忘れましたが、水場もあります。

飲んだら冷たくてとても美味しかった♪

行きに見たズダヤクシュが現れたらゴールはもうすぐそこです。

集合時間は12:30ですが、登山口に着いたのは12時。

もう少しゆっくり出来たかなー。と思ったけど他のみなさんも12時過ぎには全員降りてきていました。はやっ。

時間の縛りはあるけど、焦ることもなくいつもと同じようなぺースで登って降りてくることができました。

なかなか行けない山に行くことができてよかったです♪

 

最後に・・

今回お世話になった湖山荘さんは綺麗な良いお宿でした。

どちらかというと釣りをしにくる人の方が多く、大きなイワナが釣れるみたい。

夕食にも炭焼きのイワナが並びました。

特に感動したのは美雪マスのお刺身。ぱっと見サーモンかと思いましたが(サーモンは苦手)、全く別物でした!

ほんのり甘みがあって口に入れた瞬間にとろっととろけるような食感で、とてもおいしくいただきました。

囲炉裏のあるスペースには、マシュマロと串が用意されていて、自由に炭火であぶって楽しむことができます。

ほんのり焦げ目がついたマシュマロはとろっと甘く、旅のひとときをちょっと特別な時間にしてくれます。

蜂蜜レモン水やオーガニックハーブティーも好きな時に飲むことができる嬉しいサービス♪

宿にも温泉がありますが、すぐ目の前に「白銀の湯」という温泉施設があり宿泊日は無料で利用できます。

1日目と、登山後と2回利用しました。チェックアウト後の利用は割引券購入で450円(通常900円)です。

広いお休み処もあるので、バスの時間までのんびり過ごすことができました。

秘境感もたっぷり味わえてリフレッシュできました♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です