【色とりどりの高山植物と雄大な景色に出会う稜線歩き】
歩行時間 1日目:4時 33間分 2日目:6時間16分 3日目:5時間10分 (歩くペース 1.0 〜1.1)
コース
1日目
扇沢駅4:52→(13分)→5:05柏原新道登山口5:06→(84分)→ケルン(柏原新道)6:30→(20分)→6:50駅見岬6:51→(63分)→水平岬7:54→(58分)→8:53富士見坂8:59→(35分)→9:34種池山荘
2日目
種池山荘4:44→(60分)→5:44爺ヶ岳南峰5:51→(19分)→6:10爺ヶ岳中峰6:19→(49分)→7:08冷乗越7:16→(26分)→7:32冷池山荘8:10→(58分)→冷池山荘テント場8:18→(64分)→9:22布引山9:23→(63分)→10:26鹿島槍ヶ岳11:03→(49分)→11:52布引山11:53→(48分)→冷池山荘12:41
3日目
冷池山荘5:41→(20分)→冷乗越6:01→(56分)→6:58爺ヶ岳中峰(巻道)6:59→(14分)→爺ヶ岳南峰7:13→(35分)→7:48種池山荘8:10→(15分)→富士見坂8:25→(36分)→9:01水平岬9:02→(39分)→駅見岬9:40→(16分)→ケルン(柏原新道)9:56→(60分)→10:56柏原新道登山口11:00→(19分)→11:19扇沢駅
トイレ 扇沢駅、各山小屋にあり
マップ
夜行バスで扇沢へ
柏原新道から種池山荘、そして冷池山荘へ。2泊3日の往復コースを昨年計画していましたが、雨で叶わず。
1年越しのリベンジで行ってきました。
アルピコ交通の夜行バスは扇沢行きが運休しているため、毎日あるぺん号を利用しました。
毎日アルペン号は1週間前からキャンセル料が発生し、しかも30%〜と高いのでドキドキでしたがお天気も良さそうで一安心。
新宿から夜行バスで扇沢についたのが4:10頃。
立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口で、黒部ダム行き電気バスの発着駅ですが、早朝で建物の中には入れません。
トイレは外にあるので利用できます。
朝ごはんを食べ、身支度を整え、明るくなってきた5時前に出発しました。
10分ほど道路を歩くと柏原新道の登山口があります。
柏原新道で種池山荘へ
緩やかな登りの歩きやすい道です。
ジンバイソウ?
しばらくの間、緑に囲まれた細い道がつづきます。
途中『八ッ見ベンチ』の看板付近では眼下に扇沢方面を望むことができ、少しずつ視界が開けてきました。
岩場の足元注意の箇所を通過します。
気をつけて歩けば難しいことはありません。
登り始めから1時間20分ほどでケルンを通過。
手前の『八ッ見ベンチ』やこの先の『駅見岬』など、黄色い看板の案内があり、歩みを進める上でいい目安になります。
『駅見岬』からの眺め。
稜線上に赤い屋根の種池山荘が見えました♪
足元にはゴゼンタチバナが所々に現れ始めました。
石が敷き詰められた道。針葉樹と相まって和の雰囲気です。
『石畳』の名がついていました。
緩く確実に高度を上げていきます。
時々左側の景色が開ける、カーブの少ない細い登山道が続きます。
アカモノ
『包優岬』
カラマツソウ
『石ベンチ』
葉っぱの先に模様みたいに水滴がついてる。自然のデザインって本当に不思議で面白い!
雪渓を渡る
ガラ場注意の看板。
この先に雪渓のトラバースがあります。
道が細く、傾いててちょっと歩きにくい。
慎重に雪渓を渡ります。
道を作ってくれていますが、滑ったら怖いな;とヒヤヒヤしながら渡りました。
『鉄砲坂』
山荘まではもうすぐ
種池山荘が見えました!青空にオレンジの屋根が明るく輝いていました。
種池山荘に到着
雷が怖くて午前中の行動予定で計画しましたが今年は雷が少ない気がします。
この日も午後までずっといい天気でした。
名物のピザとビールでのんびりなひと時を過ごしました。
山を登るのは疲れるけど、こういう楽しみが全部を帳消しにしてくれます。
種池山荘の周りはお花畑が広がる
ハクサンチドリ。
チングルマの穂
のんびり過ごせる贅沢な時間。
山荘横の小さな種池にサンショウウオがいました。
夕食は17時からいただきました。
少しずついろんなおかずが沢山♪
食堂からの眺め。
夕暮れは赤く染まって、昼とはまた違う表情を見せてくれました。
2日目 鹿島槍へ向かう
翌日の朝。今日もお天気は良さそう♪
4:44 鹿島槍ヶ岳へ向けて出発しました。
ハイマツが広がる道を進みます。
振り返ると種池山荘と山々の景色にうっとり。
目の前の爺ヶ岳に向けて。道がほぼまっすぐ山頂に続いているのが見えます。
左側には鹿島槍ヶ岳が見えました。
そして見えにくいけど中央には冷池山荘も見えています。
種池山荘がちょこんと可愛い。
爺ヶ岳への道
道はずーっとガレてて、若干体力を奪われます。
右手には槍ヶ岳が見えました。
もくもくとガレた道を登っていくと、、山頂標が見えた!
爺ヶ岳南峰 2,663m。目の前に鹿島槍ヶ岳がよく見えます。
南峰から中峰へ
南峰から中峰に行く途中、砂礫地が現れました。
なにやらピンク色のものが点々と見えます。
砂礫地一体にコマクサが咲いていました。
突然の出会いにテンションが上がります。
鹿島槍にどんな花が咲いているか、調べないでやってきたので思いがけない景色に出会えて嬉しくなりました。
中峰に向かいます。
中峰ではチシマギキョウをたくさん見かけました。
爺ヶ岳の最高峰、中峰。
岩のグレーにチシマギキョウの紫色が映えますね。
雲が山の谷間を越えていました。
爺ヶ岳の周辺では、イワヒバリがあちこちで姿を見せてくれました。
ミネウスユキソウ
イワツメグサ
ハクサンシャクナゲも咲いていました。
冷池山荘が見えました。
なんかすごいところに建ってるな;;
山荘に続く道も登り下りがすごそう。。
冷乗越
冷乗越周辺のハイマツ帯にタカネバラが咲いていました。
白い枝にピンク色のお花がよく目立ちます。
下って登って山荘へ続く道。
冷乗越で見た時は高低差が凄そうでしたが、歩いてみると思ったほどでもなかったです。
冷池山荘に到着
受付をして、いらない荷物を置かせてもらってから鹿島槍へ向かいます。
冷池山荘から、まずは手前のピークである布引山に向かいます。
晴れてるけど少しガスってる。山頂で青空に出会えるかな〜。
布引山が見えてるのになかなか近づかない。
テガタチドリ
登ってきたときはなだらかに見えた布引山ですが、越えて振り返ると左肩の落ち方が思いのほか急で、ぞくっとしました。
布引山を越えて鹿島槍へ
鹿島槍まで、もう少しあります。長いな〜。
斜面に雷鳥がいました!お母さんと子供たちみたい、かわいい。。
今回歩いてみて、鹿島槍ヶ岳もこんなに花が豊かな山なんだと知ることができてよかったです。
ようやく到着しました!鹿島槍ヶ岳南峰です。
雲は多めですが、立山方面など周りの様子も確認できてよかった♪
山頂でゆっくりランチタイム。
北峰への道は怖そうなのでやめておきました。
さて、冷池山荘へ来た道を戻ります。
鹿島槍の山頂直下はガレ場の歩きにくい道。
イワベンケイ
稜線歩きがずーっと続いて気持ちいいです。
一通りの高山植物が咲いてるんじゃない?
歩いて歩いて・・・冷池山荘のテント場を通過し、無事山荘に戻ってきました。
種池山荘も冷池山荘も仲間6人で一部屋の個室状態でリラックスして過ごすことができました。
冷池山荘の夕食。種池山荘と似た感じです。
3日目の朝
ガスっていましたがなんとかご来光を拝めました。
山荘の目の前の高台にちょっとした広場があり、そこからご来光を見ることができます。
朝ごはん。
出発地点の扇沢へ向けて下っていきます。
冷池山荘から下ったあたりは斜面の崩れ方が激しい。
朝露を纏ってみずみずしい。こちらも清々しい気持ちになります♪
爺ヶ岳へ続く道。
朝の少しひんやりした空気に包まれ、静かな時間が流れています。
中峰は昨日行ったので巻道をまっすぐ進みます。
青空に少しモヤがかかってる。
ふと横をみると山の影の上にブロッケン現象が現れ、幻想的な光景に見とれてしまいました。
コマクサの砂礫地を通過します。
コマクサと鹿島槍ヶ岳。
南峰もスルー。
種池山荘が見えてきました。
雪渓を渡り、柏原新道をどんどん進んでいきます。
だいぶん端折りましたが、無事登山口に戻ってきました。
山小屋2泊でのんびりな計画でしたが鹿島槍までの道のりは長く感じました。
だけど爺ヶ岳から鹿島槍まで続く道は素晴らしく、沢山の感動をもらいました。
お天気の良い日に歩くことができて感謝です♪