【アクセス困難な南アルプスの盟主 大倉尾根往復コース】
歩行時間 1日目:5時間51分 2日目:7時間3分 3日目:3時間58分
休憩時間 1日目:22分 2日目:1時間57分 3日目:6分
コース
1日目:椹島ロッヂ 5:55 発→(12分)→赤石岳東尾根コース登山口→(140分)→カンバ段→(203分)→赤石小屋 12:08 着
2日目:赤石小屋 5:28 発→(48分)→富士見平→(76分)→北沢源頭→(80分)→赤石岳・小赤石岳間分岐→(23分)→赤石岳→(33分)→小赤石岳→(60分)→北沢源頭→(61分)→富士見平→(36分)→赤石小屋 14:28 着
3日目:赤石小屋 5:03 発→(134分)→カンバ段→(110分)→椹島ロッヂ 9:07 着
トイレ 各山小屋にあり
マップ
この記事の見どころ
- 椹島ロッヂまでは宿泊者専用の送迎バスでしか入れない、南アルプス南部ならではのアクセスの厳しさ
- 「歩荷返し」の異名を持つ、赤石小屋までの樹林帯の急登
- ガレ場のトラバースを越えた先に広がる、高山植物咲き誇るカール地形
- 赤石岳・小赤石岳山頂からの富士山と中央・北アルプスの大展望
静岡から椹島ロッジへ
3泊4日で赤石岳に行ってきました。
今回はガイドさん+4名の仲間の旅です。
まずはお昼に静岡駅から車で沼平ゲートまで向かいました。沼平から椹島ロッジまでは一般車は通れないので送迎バスに乗ります。
通常は沼平より少し手前の畑薙からの発車となります。
静岡から沼平までは車で2時間以上かかります。これだけでも遠い;;
オクシズと呼ばれるエリアにある井川ダム湖畔に現れた集落。秘境感がすごいです。静かで素敵な景色だな〜。

大井川鐵道の終点、大井川駅。とてもひっそりしていました。

車が通れる吊り橋。ドキドキですね。

送迎バスで椹島ロッジへ
沼平から16時発のマイクロバスに乗り換えて椹島ロッジに向かいます。
このバスは椹島ロッジや赤石小屋などに宿泊した人のみ乗車することができます。宿泊しない人やテント泊のみの人はバスに乗ることができず、車で走ることもできないので自転車で向かう強者もいるそうです。
道路脇の斜面は傾斜が急で今にも落石しそう。実際落石した石ころがたくさん転がっていました。
一部、道路が弱い箇所があるということで数十メートル徒歩で移動する場面もありました。
ヘルメットは座席においてあり被って乗車します。

本日の宿、椹島ロッジです。
一般車も止まっていますが、おそらくここら辺一体を所有している特殊東海フォレストの作業車だと思われます。
椹島ロッジや赤石小屋などの運営も特殊東海フォレストが行っています。
ロッジのすぐ近くには立派な作業員用宿泊棟が建っていました。

宿泊棟の横に売店&喫茶のレストハウスがあります。

まずは生ビールで乾杯♪
レストハウスのテラス席でのんびり。

売店やロッジのポップのフォントがなんかホラーでした。

椹島ロッジの夕食はネギトロ、ローストビーフ、ミニグラタンなどおかずの種類がたくさんで、デザートのガトーショコラもしっとりして美味しかったです♪
1日目、赤石小屋へ向けて樹林帯を登る
翌朝5時に朝食をいただき、準備をして5:55に出発しました。
赤石小屋に2泊する予定ですが、小屋明け直後で素泊まりのみなので食材をかついで登ります。
とはいえ、バーナーや鍋はガイドさんが準備してくれているのでありがたいです。
登山口には強者たちの自転車が置かれていました。

スタートして約1時間25分。椹島から赤石小屋まで5分の1。まだまだ先は長いです。

スタートして約2時間30分。5分の2地点です。
今日の目的地、赤石小屋まで樹林帯の急登を約1,400m登ります。

イチヤクソウの蕾。
凛と立っている姿に力強さを感じます。

スタートから約3時間。カンバ段まできました。
ゆっくり、のんびり歩いていますが小屋明け直後だからか登山者が少なく、追い抜かれることもありません。

下の方に植林されていたヒノキはなくなり、シラビソの森が良い雰囲気です。

樹皮がプクッと膨らんでいるところには松ヤニが溜まっています。
木が傷つくとこの松ヤニを流して修復するのだそう。
松ヤニは爽やかな香りがしました。

足元にはギンリョウソウがちらほら。

スタートして約5時間。周りの景色も見ることなく樹林帯をひたすら登り、ようやく5分の4まできました。

苔むした静かな森。

ハリブキ

スポットライトが当たったような空間。
今日は晴れているので樹林帯の中にも光が差し込んでいます。

最後の難関、歩荷返し
歩荷も引き返すような急坂だそう。もう一踏ん張り、がんばろー。

ズダヤクシュ

ゴゼンタチバナが現れ始めました。ここから山頂の方までたくさん咲いていました。

さすが歩荷返し。とても急登です。

歩荷返しが終わりました。赤石小屋までもうすぐです!

赤石小屋に到着
スタートして約6時間30分、ようやく赤石小屋に到着です。
たくさん歩いたなー。

小屋の前にはテーブルが並んでいます。
目の前には赤石岳が見えています。

少し上がった展望台からの眺め。
赤石岳も小赤石岳もよく見えます。
あの間のどこを登っていくんだろう。どこを通っても急そうだな。。

のんびり過ごした後は、自炊の夕食です。
ガイドさんがきゅうりの浅漬けや野菜スープを作ってくれました。
私はフリーズドライのカレーとアルファ米のメニュー。
アルファ米は乾燥状態で100gのものが一般的かと思いますが、1食では食べきれない量です。
そう思って70gのにしましたが、それでも少し余って翌日の朝ごはんにまわしました。

食堂からは秩父方面も見えました。

2日目、赤石岳・小赤石岳ピストン開始
赤石小屋から赤石岳、小赤石岳に行きピストンで戻ってきます。
5:28スタート♪

富士見平までは歩きやすい道が続きます。

富士見平の直前にツマトリソウが群生していました。
富士見平、そしてガレ場のトラバース
スタートから約50分で富士見平に到着。
いろんな富士見なんちゃらがあるけどここは正真正銘富士山がよーく見えます。

富士山はやっぱり他の山とは違いますね。どこから見ても富士山ってすぐわかる。

富士見平を過ぎると鉄や木の橋が複数現れます。

橋はしっかりしているので怖くありませんでした。

怖かったのはその後のガレ場のトラバース。何ヶ所か気をつけて渡らなければいけないトラバースがあります。
トラバース嫌いの私には難易度高めでした。ドキドキ。
帰りもここを通るのかー。。

カールを彩る高山植物
トラバース道を抜けるとカールが現れました。
今度はこの見上げるようなカールを登っていくのか(*_*)
写真ではわかりにくいですが、斜面の緑の部分は黄色と白のお花畑状態になっています。
地形は厳しいけど、高山植物がたくさん咲いているのは嬉しい♪
グンナイフウロ

ミヤマヤハズハハコ

ハクサンイチゲは美しくて品を感じます。

ガレ場の急な九十九折りで滑りやすいところもあるので注意して歩きます。
登りより下りの方が神経使いました。
ハクサンフウロ。淡いパープルのグラデーションがきれい。

ヨツバシオガマやカラマツソウにトリカブト、ニリンソウも咲いていました。
カールをしばらく登って行ったところの岩にオレンジのペンキで「水」と書かれていました。
地図上にある水場はどこかと探しながら登ってきましたが、ここに来るまでも沢があり、ここが特別水場という感じもしませんでした。
ちょっとわかりにくいかも。

アカイシミヤマクワガタ

ミネウスユキソウ

お花に癒されながらカールを登っていきます。

イワベンケイ

ミヤマミミナグサ
イワツメクサと似ていますが花びらの形が違います。

ミヤマバイケイソウ

アオノツガザクラ
葉っぱが針葉樹のツガに似ています。かわゆい。

一面お花畑。上の方に猿が数匹いました。

ミツバオウレン

稜線上まであと一息!

チングルマ

小さくて可愛らしいミネズオウ

シコタンソウ

イブキジャコウソウ
ハーブ系の良い香りがします。

稜線に出て赤石岳山頂へ
ようやく稜線にでました。
岩の間からは色とりどりのお花
ミヤマシオガマ

稜線を歩いて赤石岳山頂に到着しました♪

トラロープで括られた赤石岳山頂標。

山頂のタカネツメクサ

山頂から少し下がったところに避難小屋があります。

南アルプスは山深いなー。

雷鳥と出会い、小赤石岳へ
避難小屋の小屋番さんのお話によると、ここの雷鳥はお天気関係なくいつでも出会えるよとのことでした。
その言葉通り、赤石岳から小赤石岳に向かう途中に雷鳥発見!
シャッターチャンスを逃して頭しか写せませんでしたが出会えてよかったです♪
稜線を辿って小赤石岳に向かいます。

振り返って赤石岳への道。

小赤石岳山頂に到着♪
文字がうっすらしすぎて見えない。。

小赤石岳もいい山頂でした。さらに先へ進めば荒川三山に繋がっています。
中央アルプスや北アルプスが一望できます。

富士山も安定の美しさ。

赤石小屋へ戻る
山頂でのんびりした後は来た道を戻ります。

イワウメ
タカネコウリンカ

ガレ場やトラバースを緊張しながら通ってなんとか赤石小屋まで戻ってきました。
和紅茶とレアチーズケーキでおやつタイム。美味しかった♪

3日目、下山
翌日のお天気は曇り。
椹島発10:30のバスに乗るべく早朝に小屋を出発して黙々と降りてきました。
曇りで登りの時とは打って変わって暗い道のりでした。

無事下山し、バスで約1時間かけて沼平へ。
車に乗り換えて少し行ったところにある白樺荘で久しぶりのお風呂&昼食休憩。
その後は2時間半ほど車を走らせ、静岡駅へ。16時の新幹線に乗って帰路につきました。
登山口に行くまでも大変な南アルプス南部。
この機会に行くことができてよかったです。


